貧者の一灯 ブログ

信じれば真実・疑えば妄想

貧者の一灯 ブログの新着ブログ記事

  • 貧者の一灯・THEライフ

        単身赴任帰りの夫が結婚当時とまるで別人に。 人生100年時代において、「老後ライフ」の設計は大切。 夫の定年を老後の始まりと捉え、共通の趣味を見つけたり、 旅行の計画を立てたりしようと考えている人もいるのでは … 「指図ばかり!」と突然キレて この地に住んで三十余年、ついに町内会長の大役が... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・歌物語

        テレビ東京で8年間、おもに政治問題を取り上げる 報道番組を週1回、土曜日の午前中に生放送で やってきた。回数にして408回 … ゲストの総数は500人ぐらいになるだろう。 スタッフが事前に先方と打ち合わせをしたところ 「政治的な話題はNG」という。 先方は封切り直前の映画「アウトレイジ」だ... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・特別編

        伊賀崎俊さんは大学生だった2003年当時、 駅ホームから転落した男性を救助したものの、 実は耳が聞こえない「聴覚障害」を持っていました。 その行動力には当時から絶賛の声が相次いでいましたが、 伊賀崎俊さんのその後の人生もまさに行動力にあふれる 魅力的なものとなっていました。 それは、200... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・漢の韓信

       愛憎 伍子胥と熊勝、そして専諸(子仲)は、危機を脱し 呉への道を急いだ。 しかしその途中で三人揃って流感にかかるなど、 道中は困難を極めた。 ときには物乞いをして空腹を満たしたことも あるくらいである。 しかしどうにか彼らは呉に入国することに成功した。 このとき彼らを迎えたのは公子光こうとい... 続きをみる

  • 貧者の一灯・妄想劇場

            一番追突事故が多い車の色は青。少ない車の色は黄。 車体カラーは黄色や赤がよい。 ある保険会社が、過去どのような車が事故に 遭っているか、メーカー、排気量、形状など 様々な視点から集計を行った。 車体カラー別での統計で、追突事故による被害は、 青が最も多く25%も占める結果となった。... 続きをみる

  • 貧者の一灯・一考編

         「今日中に連絡がほしい」   菅原文太から、こう留守電が入っていたのは 11月12日の夕刻だった。 会食を終えて電話すると、本人が出て、 「16日の会津での講演会に行けなくなったので、 代わりに行ってくれないか」と言う。 幸い、日曜日のその日は空いていたので、 「わかりました。いいですよ... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・歴史への訪問

    ある冬におきた火事は強い北風にあおられて、 百二十をこえる町が焼けてしまったのですが、 この大火事でも無事だった家がありました。 それは麻布(あざぶ)という町の山崎(やまざき) という侍の屋敷で、まわりの家々が全部焼けて しまったのに、この屋敷だけはどこも焼けず にすみました。 これは、それにまつ... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・THEライフ

         離婚後の子の不幸は同居親への遠慮から生じる 新型コロナウイルスは、家族関係にも大きな影響を 及ぼしているようだ。 外出自粛で家族が顔をつき合わせることが増え、 それまで外で息を抜くことで保っていた関係が 一気に煮詰まり、家族トラブルが深刻化。 当初は、それこそ「コロナ離婚」が増えるのでは... 続きをみる

  • 貧者の一灯・歌物語

          北海道札幌在住の演歌歌手、二美仁 (本名・村岡洋一)が、大腸がんのため亡くなった。 享年70歳。 歌手活動の傍ら、35年以上にわたって刑務所の 篤志面接委員を務め、カラオケ指導を通じて受刑者 の更生に貢献してきた。 筆者が二美仁と出会ったのは、今から約35年前に ヒットした「津軽じょん... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・特別編

        小泉総理は郵政選挙に圧勝した1年後の2006年秋、 安倍晋三氏を後継指名して勇退した。 安倍総理は塩崎恭久官房長官ら親密な仲間で 主要ポストを固め「お友達内閣」と呼ばれたが、 スキャンダルが相次いで失速。 2007年夏の参院選で惨敗し、過半数を失う。 衆参で与野党が逆転する「ねじれ国会」に... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・漢の韓信

       愛憎 申に戻った紅花は、奮揚を相手に茶飲み話をしている。 二人の話題は主に秦の公女の件であり、その美貌や境遇、 そして今後についてであった。 「あのお方は、未だお若い。対して楚王はすでに老齢だ。 数年後には……」 奮揚の言いたいことは、紅花にもわかる。ごく近い将来、 嬴喜は夫を失い、未亡人と... 続きをみる

  • 貧者の一灯・妄想物語

           ツツガムシ病とは、ツツガムシというダニの一種が 保有する細菌によって引き起こされる 人獣共通感染症です。 昔は東北地方に発生していた風土病とされていましたが、 菌を保有するツツガムシが他にも居る事が判明。 現在では日本全国だけでなく、アジアの広域で 毎年発生している感染症となっており... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・一考編

       小心者で臆病、不安だから努力する まず、「えっ」と思ったのは次の話だった。 「スポーツ選手で、豪気・豪快・強気の人が 大成功した例は少ないです。 やはり臆病で繊細で神経質な人のほうが成功する。 イチロー、落合博満、長嶋茂雄、王貞治、金田正一も、 みんなそういうタイプ。豪快に見えているだけで、... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・歴史への訪問

    ある正月の事、この酒屋の店先に見慣れない おじいさんが立っていて、酒屋をじっとながめて いましたが、そのうちに大きく頷くと、店の中へと 入っていきました。 「すまんが、酒を一升くれんか」 「はい、ただいま」 店の小僧が、一升徳利を差し出すと、 「おお、これこれ、いい香りじゃ」と、おじいさんは その... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・THEライフ

        掲示板でも Twitter でも Facebook でも どこでも 不毛な議論は起きている。 実はネット以外の場所でも議論が成立すると いうのはすごく難しいんじゃないだろうか。 インターネット上では、正解なんてあるはずもない 問題について「誰の意見が正しい か」という議論 が延々と続くこと... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・歌物語

        松井須磨子は、明治19年(1886)3月8日、 長野県松代に生まれ、上京して、早稲田大学教授・ 島村抱月が主宰する劇団「文芸協会」の俳優養成所 に入りました。 その間、妻子ある師・島村抱月と恋愛関係に 入ったことで、世の非難を浴び、文芸協会から 追放されます。 しかし、それに屈することなく... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・特別編

    政治記者は「権力と付き合え」 1999年春、私は政治部へ着任した。 時は小渕恵三政権である。 自民、自由、公明の連立政権が動き始めていた。 小泉純一郎政権から安倍晋三政権へ至る 清和会支配が幕を開ける前夜、 竹下登元首相が最大派閥・平成研究会(小渕派)を 通じて隠然たる影響力を残していた時代である... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・漢の韓信

    「お前は、かつて俺に剣を突きつけて前向きに 生きるよう促したはずだ。 晋という大国の君主が我らになにかを期待して いるのであれば、それに従って行動するのが 筋というものではないか。 当然、見返りがあるはずだからな」そう言うと、 それ以上子仲の話には取りあおうとしなかった。 子仲の胸は不安で満たされ... 続きをみる

  • 貧者の一灯・妄想物語

        20代の頃、体験した話。 親友の1人が失恋をして、かなり不安定な状態だった 時がありました。 彼女の両親がいくら励ましても塞ぎ込んでいくばかり。 恋愛に振り回されるタイプではなかったので、 尚更心配になります。 確かに彼女の表情は暗く、まるで別人のように なっていました。 オシャレさんだっ... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・一考編

       お笑いコンビ“ピース”の又吉直樹が書いた 小説『火花』がバカ売れした。 又吉とは、あるテレビ番組を収録するスタジオで 一緒になり、不気味なほどに動かないし、しゃべらない 若者だなと思った。 相方の綾部が片時もじっとしていないのと、あまりに 対照的だったからかもしれない。 あるとき又吉は、免許... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・歴史への訪問

    一人娘だった為、娘が年頃になると隣村から 婿さんをむかえました。 二人は村でも評判の、大変仲の良い夫婦となりました。 ところが婿さんは美しい嫁さんのそばに少しでも長く いたいので、なかなか畑仕事に行きません。 そこで町の絵師(えし→絵描き)に嫁さんの絵姿(えすがた) をかいてもらい、仕事をする時は... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・THEライフ

    江戸時代に中国から日本に伝わった「陰騭録」という 書物があります。 これは「徳と罪」「因果の二法」について書かれた本です。 著者は中国の明の時代の高級官僚で袁了凡 という人です。袁了凡は若い頃、運命論者でした。 ある高僧に出会って、運命論者から運命開拓者に 変わりました。 「陰騭録」の「陰」とは、... 続きをみる

  • 貧者の一灯・歌物語

        昭和44年4月、新聞社へ入った僕は大阪勤務を 命じられ、寮生活を始めた。 古い寮には同期生10人ほどが6畳と3畳の一部屋 に2人一組で住んだ。 初めての関西勤務だが、さしたる楽しみもない。 殺風景な部屋でのテレビもラジオもない生活。 そのうち別の部屋に住むS君がステレオを買った。 ステレオ... 続きをみる

  • 貧者の一灯・特別編

        キャリア官僚の話に興味が持てない 私は1994年に京都大学法学部を卒業し、朝日新聞に 入社した。バブル経済は崩壊していたものの、 その余韻が残る時代だった。 数年後にやってくる就職氷河期の「失われた世代」 や現在の「コロナ禍世代」と比べれば、気楽な 就職活動の時代であった。 当時の京大生の... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・漢の韓信

        「運命に逆らえず、人の意志に弄ばれ、 このまま一生を終えるかと思うと、私は何のために この世に生を受けたのか、と思ってしまうのです。 こんなことなら……子など産まなければよかった」 そう言いながら、嗚咽するのである。 おそらくはいままで誰にも明かさず、胸に秘めてきた その言葉を、その女性は... 続きをみる

  • 貧者の一灯・妄想物語

        地元のちっさいレンタルビデオ屋でバイトをしてました。 レンタルビデオ、と言っても大きい名の知れた チェーン店じゃありません。 個人営業の、一昔前まではよくあった、エロ本屋と エロビデオ屋がくっついたみたいな小さなビデオ屋です。 店内は当然エロビデオやエロ本ばかり。 最初はちょっとドキドキし... 続きをみる

  • 貧者の一灯・一考編

    杉浦は、笑いについてこう言っている。 「現代に笑いが少ないのは、失敗してはいけないんだ ということを子どもの時から教えられていることが 原因なんじゃないでしょうか。 失敗して当たり前なんだというふうに育って いかないと笑えないですよ」 粋な杉浦は野暮が嫌いだったと思うが、 野暮も社会で必要だという... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・歴史への訪問

    男の家は貧乏でしたが、お嫁さんと二人で 仲良く暮らしていました。 ある日の事、お嫁さんに赤ちゃんが生まれました。 ところがお嫁さんはお産のために体が弱っていたので、 あまりお乳が出ません。 そこでお嫁さんはお肉を食べて力を付けようと思い、 夫に頼みました。 「わたし、お肉を食べたいのですけれど・・... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・THEライフ

    5月28日午前。東京・練馬区の、石神井川のほとりに 佇むこぢんまりとした斎場に、溢れんばかりの弔問客 が詰めかけた。 収容人数100人の会場に300人超の行列。 その多くは、20歳前後の青年や、10代の学生たち。 彼らは最愛の恩師に別れを告げた。 1週間前の5月21日未明、練馬区立のA中学校教諭・... 続きをみる

  • 貧者の一灯・歌物語

    1971年(昭和46年)3月5日、当時28歳だった 尾崎紀世彦の「また逢う日まで」(日本フォノグラム) が発売された。 同年の洋楽/邦楽ヒットソングといえば 【洋楽】 1位「Joy To The World 」/スリー・ドッグ・ナイト 2位「Maggie May」/ロッド・スチュワート 3 位「I... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・特別編

    元政治部記者の鮫島浩氏が上梓する『朝日新聞政治部』 は、登場する朝日新聞幹部は全員実名、衝撃の 内部告発ノンフィクションだ。 … 夕刊紙に踊る「朝日エリート誤報記者」の見出し 2014年秋、私は久しぶりに横浜の中華街へ妻と向かった。 息苦しい都心からとにかく逃れたかった。 朝日新聞の特別報道部デス... 続きをみる

  • 貧者の一灯・漢の韓信

    「男子が生まれた」その日、包胥は奮揚に告げた。 突然のことだったので奮揚は何のことかわからなかったが、 やがてそれが楚の新たな太子が生まれたことを意味 することに思い当たる。 それは、彼にとって良いとも悪いともいえる出来事だった。 楚に生きるひとりの国民としては、男子の誕生は 王朝の安定に繋がる。... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・妄想物語

    私はとあるマンションの最上階に住んでいたのですが、 そこだけ他より広い間取りで、ワンフロアに 2部屋しかありませんでした。 入居した時の隣人はスナックを経営しているおばちゃんで、 会うと挨拶をしてくれる様な感じの良い人でした。 そのおばちゃんも数年後には引越しをしてしまい、 しばらくは空き家になっ... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・一考編

    小さい頃から、三味の音を聴いて暮らしてきた。 と言うと粋に聞こえるが、山形県酒田市の実家の隣に、 三味線の師匠が住んでいて、ほぼ毎日、稽古の音が 響いていたのである。 かつては、 酒田一の芸者と言われたその人は 杵屋勝寿恵と名乗り、通って来る弟子に厳しく 稽古をつけていた。 わが家では“三味線のお... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・歴史への訪問

    そこには悪いカッパがいて、夏になると近くを通る 子どもを水の中に引っ張り込んでしまうのです。 ある日、黄石(おうせき)という医者がカッパを改心させようと、 知り合いの和尚さんに相談しました。 「わかりました。それではさっそく、ありがたいお経を カッパに読んで聞かせましょう。 たとえカッパでも、心あ... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・THEライフ

    業界全体の営業収入は昨年対比で大幅減 新型コロナウイルスの影響が直撃したタクシー業界は、 壊滅的な打撃を受けた。 全国タクシー・ハイヤー連合会の緊急サンプル調査 によると、タクシー業界全体における2020年3月以降の 営業収入は昨年対比で20~60%強落ち込んでいる。 とくに深刻なのが乗務員達の収... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・歌物語

    初対面はホテルの有名な和食の店だった。 「人生いろいろ」を作詞した中山大三郎にどうしても 会いたいと島倉千代子に頼んだ。 中山大三郎に話を訊かないと「島倉千代子という人生」 という僕の著作は出来上がらないからである。 ランチだったが彼は酒を注文した。 初対面の人間に会うときには照れ隠しの意味もあっ... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・特別編

    チョウチンアンコウの体についていた小さな生物の正体 「僕たちずっと一緒だよね」 「一生、離さないよ」 世の男たちは、甘い言葉を女性たちにささやくが、 果たしてどれほどの覚悟があるのだろうか。 チョウチンアンコウは暗い海の底に暮らす深海魚である。 光の届かない暗い海の底で、頭から細長く伸びた突起物の... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・漢の韓信

    「明日にでも晋に向けて出発する。準備をしておくのだ」 そう命令する太子の表情は、これまでになく明るい。 少し前までは、父王に誅殺される運命をただ 受け止めようとしていた鬱屈した青年だったはずだが、 いまは晋に向かうことを希望と感じているかのようであった。 「子胥どの。異存はないですか」 子仲は、伍... 続きをみる

  • 貧者の一灯・妄想物語

    私が小学生くらいの頃の話です。 当時、私は1人でお風呂に入る日もありましたが、母親と 一緒にお風呂に入る日も時々ありました。 母にその日あった出来事を話したり、ふざけて母を 笑わせたりしてコミュニケーションを取るのが、 私は好きだったのです。 我が家の脱衣所は外へ出られる勝手口があった のですが、... 続きをみる

  • 貧者の一灯・一考編

    ジャーナリストの筑紫哲也、悪役が似合う個性派俳優の 成田三樹夫、そして美輪明宏が同じ1935年生まれである。 筑紫と成田は既に亡くなり、いま、美輪だけが健在で、 艶然と微笑んでいる。 大晦日の「紅白歌合戦」で美輪が歌った 「ヨイトマケの唄」は、特に若者たちに衝撃を与えた。 美輪が作詞作曲のそれは、... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・歴史への訪問

    「ごめんなさい。今晩、泊めてください」 お百姓さんが、宿屋の前でそう言うと、 「はい、ただいま。さあ、どうぞどうぞ」 宿屋の女中(じょちゅう)さんは、お百姓さんを部屋に 案内しながら言いました。 「ご飯を先にしますか? それともお風呂にしますか?」 「へえ、お風呂に入れてもらいましょう」 「では、... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・THEライフ

    テレビ番組の街頭インタビューの定番スポットと言えば、 お年寄りならとげぬき地蔵のある巣鴨、若者なら渋谷か 原宿、そしてサラリーマン、とくにほろ酔い加減の人に 聞くなら新橋だろうか。 そんな飲食店が密集した「サラリーマンの街」新橋に、 24時間営業のインドアゴルフ練習場がオープンした。 「GOLBA... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・歌物語

    発売から1年ほどはあまり売れませんでしたが、 その後軽音楽の桜井潔のステージ演奏が評判になり、 それがレコードの元歌に逆流して空前のヒットとなりました。 この歌の大ヒットもあって、昭和30年代ぐらいまでは、 多くの人がジャガタラお春の名前は知っていました。 しかし、それ以降に生まれた世代では、彼女... 続きをみる

  • 貧者の一灯・特別編

    安藤さんは、なんと48歳、無一文で、インスタント ラーメンの開発に乗り出したのです。 それまでは様々な会社の社長や信用組合の理事長を 務めていたのですが、その信用組合が破産。 その負債を負い、無一文となりました。 ただ自宅が残っただけです。 このままでは、人生、敗北・・・。 48歳の安藤さんは、イ... 続きをみる

  • 貧者の一灯・漢の韓信

    「つきましては」  子産は特有の柔和な表情で、伍子胥 に向けて語り出した。 子仲についてはもはや説得不要、と考えているの かもしれない。 「太子さまを含め、あなた方には晋国に赴かれることを お勧めします。なにぶん私どもの国は楚に近く、彼らから あらゆる干渉を受けやすい。 あなた方が、故国である楚を... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・森羅万象

    アムロジピンなどジヒドロピリジン系で有名な副作用で、 機序別分類では以前は薬物毒性型でしたが、最近では 薬理作用型に分類されています。 ①歯肉肥厚とは 歯茎が腫れてくる副作用で、口の中が痛み、食事がしに くくなります。局所的な副作用のため軽度の副作用分類に なりますが、患者さんのQOLに大きな影響... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・妄想物語

    その中の一人で、私の気持ちとしては親友という感じでは なったのですが、好きなアーティストが一緒だったことから 意気投合してよく一緒にいたA子という友達がいました。 A子の外見は性格も外見も華やかなタイプではなく、 物静かな感じで、その割に自分と同じアーティストが 好きなんだと、最初は意外に思ったも... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・森羅万象

    「やりたいことがあるけど時間がない」 「仕事や勉強が間に合わず時間が足りない」。 そのようなとき、「眠らないで済むなら……」と考えること がありますよね。古今東西を問わず、睡眠研究者も 長年「短時間睡眠法」に取り組んできました。 短時間睡眠生活を目指す一番シンプルな方法として、 睡眠時間を徐々に短... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・妄想物語

    当時、大学生だった私はオートバイに乗って、付き合って いた彼女と色々な所へ旅行するのが楽しみでした。 これはその時に体験した話です。 旅行のルールとして、学生でお金に余裕がありません でしたので、なるべく費用がかからない場所へ出向いて 1泊をします。 宿は予約などせずに、現地で見つけたラブホテルか... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・番外編

    オビラプトルは、ラテン語で「卵泥棒」という意味である。 オビラプトルの化石が最初に発見されたのは、 1923年のことである。 その化石は、モンゴルのゴビ砂漠で発見された。 この地域は、角竜(つのりゅう)のプロトケラトプスの卵の化石 が多く発見されることで知られている。 オビラプトルの化石は、卵が並... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・一考編

    葉書には「水俣問題はまだまだ先が見えないのに私だけ 賞などもらっていいのだろうかと考えてしまいます」とある。 いつか夫婦ぐるみのつきあいとなっていたが、2012年の 6月11日に原田が77歳で亡くなってまもなく、妻の寿美子は 一切家を出なくなった。 いや、出られなくなったといった方がいいだろう。 ... 続きをみる

  • 貧者の一灯・歴史への訪問

    それを聞いた人たちは、珍しい物を持って次々と城へ 出かけました。   でも、色々と珍しい物を持っている殿さまは、 「こんな物、 ちっとも珍しくない」 と、みんなを追い返してしまいました。   さて、この国にカブを専門につくっているお百姓 (ひゃくしょう)さんがいました。   お百姓さんは大きな大き... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・THEライフ

     一卵性双生児二組の四つ子のお母さんである石原舞さん (27)。19歳で妊娠がわかり、20歳で出産。現在は小学生 になった4人の子どもの育児に奮闘中だという。 四つ子ママ・石原さんインタビュー 石原 妊娠がわかったのは5週目の時でした。 検査薬で陽性反応が出たので、産婦人科に行って、 そこで妊娠が... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・歌物語

    美空ひばりが歌うような歌は書かない、と言った阿久悠の 言葉は、旧態依然とした歌謡曲の世界への決別宣言の ように見える。 しかし、別の見方をすればひばりへの憧憬、 いつか自分 の詞でひばりに歌ってもらいたい、そういう思いもあった のではないか。 いくつかそう思わせる事実がある。 ひばりの歌を阿久悠は... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・特別編

    浅田次郎さんは、いまや文壇の大御所ですが、 少し前まではどれだけ原稿を書いても採用されない、 作家志望の人でした。 自分には才能がないと思いつつ努力し続けたそうです。 作家という夢ではなくとも、自分の夢をもって努力している 人のために、決してあきらめなかった浅田次郎さんのお話 みんなから馬鹿扱いさ... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・漢の韓信

    この噂を聞いた韓信の父は、役所へ出かけ、楊の弁護を しようとした。   しかし弁護といっても現代のように裁判の場があるわけ ではない。彼のしたことと言えば、役所の建物にむかい、 大声で「楊を助けてやってください」と喚くことだけであった。 最初のうち、役人たちは聞こえない振りをしていたが、 四日も五... 続きをみる

  • 貧者の一灯・漢の韓信

    この噂を聞いた韓信の父は、役所へ出かけ、楊の弁護を しようとした。   しかし弁護といっても現代のように裁判の場があるわけ ではない。彼のしたことと言えば、役所の建物にむかい、 大声で「楊を助けてやってください」と喚くことだけであった。 最初のうち、役人たちは聞こえない振りをしていたが、 四日も五... 続きをみる

  • 貧者の一灯・森羅万象

    コロナ禍での生活はストレスがたまります。 みんな、ストレスの発散を求めているようにも感じます。 このストレスは、免疫の働きを抑制する要因を指します。 がんと免疫は深い関係があります。私たちの体の中では毎日 たくさんのがん細胞が発生していますが、免疫細胞がこれ を排除し増殖するのを阻止してくれます。... 続きをみる

  • 貧者の一灯・妄想物語

    本来であれば、見えている部分の印象が悪い人は、 見えない部分で良い事をしていると割増で良い人に見える、 という意味なのだと思うのですが… その逆もあるのだな、と感じた出来事がありました。 会社にTさん(仮名)という大人しい人が居ます。 このTさんという方が、まぁ仕事が出来ず周囲からも 疎まれていた... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・番外編

    温泉に浸かるとゆったりした気分になり、血の巡りが良くなり、 ハッキリと元気が戻ってくることを感じます。 なぜ、温泉に浸かると「良かった!」と思うのでしょうか? それは、体温が上がり、血液の粘度が上がって血流が 多くなり、同時に体の表面が暖まるので代謝が盛んになり、 人間の生体反応が順調になるからに... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・一考編

    渥美清演ずる車寅次郎は「男はつらいよ」の3番をこう 歌い出す。その妹さくらが倍賞千恵子である。 たとえ妹がいなくても、それを彼女や母に置き換えて、 世の男どもは次のように続ける。 もちろん、さくら以外にも倍賞の当たり役はあるのだが、 何せロングランの超人気シリーズとあって、倍賞イコール さくらとい... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・歴史への訪問

    和尚さんは一匹の三毛ネコを自分の子どもの様に 可愛がっていましたが、今ではそのネコもすっかり 年寄りです。 ある日の事、和尚さんが村人の法事(ほうじ)に出かけて 夜遅くに寺へ戻って来ると、寺の中で何やら騒がしい 音がします。 (はて、どうしたんだろう?) 不思議に思った和尚さんが、そっと中をのぞく... 続きをみる

  • 貧者の一灯・THEライフ

    ある冬の日の夕方、車に乗っていた男性が道路脇で ひとり佇んでいる年配の女性を見かけました。 男性は女性の車の前に停車し、事情を聞いてみることに しました。どうやら女性の乗っている年代物のフォードの 調子が悪いようでした。 男性は笑顔で女性に声を掛けましたが、女性は警戒して いました。 車が動かなく... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・歌物語

    タイトルは「誰が歌謡曲を殺したか」という、いささか刺激的 なものだった。 これを書いたのは作詞家の阿久悠で、当時は癌との闘病 で入院中であった。 もう余命がいくばくもないことを感じていたのだろうか、 エッセイからは遺言のようなニュアンスが伝わってきた。 書き出しの文章は歌謡曲について、まず定義を確... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・特別編

    たとえ仔馬の頃に知り合っていなくても、馬と心を通い合わせ ることはできます。 高齢になって出会った馬と人が深い友情を築いたエピソード アメリカのバーモント州に住むドニー・マクアダムスは、 2008年に老齢の元競走馬ワコーを引き取ることになりました。 そのとき、彼は自分がその老齢の馬と親密な関係にな... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・漢の韓信

    秦の男子は皆、徴兵されると聞く。いずれは私にも、 この黒い甲冑を着て戦う日がやって来るのだろうか。   そう思いながら作業を進めていくと、珍しく帯剣した遺体が 目に入った。たいていの遺体は武具を奪い去られていたが、 慌ただしさもあったのだろう、何体かは武装したままの遺体 があったのだ。   その遺... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・森羅万象

    ある民間の調査で、30歳代~40歳代のテレワークを経験 したことがある会社員1000人以上を対象に、「コロナ太り」 に関するインターネットのアンケートが実施されました。 「テレワークや自粛期間を経て、太ったと思いますか?」 と質問したところ、63%が「はい」と回答しています。 太ったと回答した人の... 続きをみる

  • 貧者の一灯・妄想物語

    私は色々あって専門学校を中退し、都会から地元へ 戻った時がありました。 そして特に将来の予定もやる事も無い私は、たまたま街で 再会した中学時代の同級生に誘われるまま、コンパニオン のバイトを始めたのです。 コンパニオンの仕事は同じ内容でしたが、向かう会場は 違う事が多かったです。 その中に何度か行... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・番外編

    実像はそれだけではないようだ。 器用にそつなくこなす一方、挫折感も味わったし、 人と比べて落ち込んだこともある。 50歳を前に、「人生は何かを得れば何かを失う。 僕は今が良い」と語る。 一人の社会人として、一人の親として、いつも目の前のこと に率直な気持ちで向き合っている。 2021年9月15日、... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・一考編

    それはフランスのシャンソン歌手、ジョルジュ・ムスタキ である。ムスタキはボブ・ディランのようなメッセージ・ ソングの歌い手としても知られる。 ビートルズのオーディション   あるとき船村は日本を離れる必要があってヨーロッパに渡り、 デンマークのコペンハーゲンに滞在した。 船村のヨーロッパ生活は2年... 続きをみる

  • 貧者の一灯・歴史への訪問

    むかしむかし、京都の木こりたちが、大勢で北山(きたやま) に出かけました。 木こりたちはいつの間にか道に迷ってしまい、お腹を空かせて 途方にくれていました。 すると突然、林の奥の方から人の声が聞こえてきたのです。 「助かった。あそこに人がいるぞ」 木こりたちが駆け寄ると、そこに現れたのは五人の 尼... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・THEライフ

    いまも岐阜県高山市荘川町(旧荘川村)中野の国道156号沿いに ある御母衣ダム湖岸に佇む「荘川桜」。 春になると村人の眼を楽しませていたのが、 二本の老桜であった。 御母衣ダム建設にともない、 光輪寺と照蓮寺がと老樹も、 湖底に水没する運命にありました。 そこに立ち上がったのが、工事を推進する電源開... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・歌物語

    第二次大戦が終わると、連合国による敗戦国ドイツや日本に 対する軍事裁判が行われました。 戦争犯罪人、いわゆる戦犯はA、B、Cの3クラスに分けて 裁かれました。   A級は「平和に対する罪」で、指導者たちによる侵略戦争の 計画、開始、遂行等、 B級は「通例の戦争犯罪」で、戦争法規に対する違反行為、 ... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・特別編

    (あれ、おかしいぞ)…起床時、スマホに手を伸ばしたマサオミさん (仮名・当時55歳)はある異変に気付いた。 手がおかしい。右手の小指と薬指がこわばって動かしにくく、 うまく持てないのだ。 鈍く痛んでいるような気もする。きつい手袋をしているような 感覚だろうか。   スマホを離し、改めて手を握ったり... 続きをみる

  • 貧者の一灯・漢の韓信

    楚の滅亡 漢は秦を否定する人々の意志によって勃興したが、 それを説明するためには秦の功罪をも説くべきであろう。 秦は諸国を滅ぼし、天下に覇を唱えた。その滅ぼされた国々の ひとつに、楚という国がある。 かつて栄華を誇り、互いに覇権を競い合った諸侯国は紀元前 三世紀頃になると衰え、それぞれに滅亡の危機... 続きをみる

  • 貧者の一灯・森羅万象

    がんは、遺伝子が傷ついて不死細胞ができる 「遺伝子の病気」ですが、「遺伝する病気」とは言えません。 実際、遺伝はがんの原因の5%程度にすぎませんから、 「ほとんどは遺伝しない」のです。 「両親ともがんだ」と聞けば、「がん家系」のような気がしますが、 一生の間に男性の3人に2人、女性の2人に1人が何... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・妄想物語

    以前に夜のお店で働いていた時の出来事だそうです。 お店には入口のドアが2枚あって、外ドアと中ドアを開けなくては 入れない造りになっていました。 ドアとドアの間は風除室のようになっています。 小さな店でしたがそれなりに人気があり、母も常連さんの 相手をしていた時でした。 入口のドアが開いたと感じ、お... 続きをみる

  • 貧者の一灯・一考編

    彼女がホストの神奈川テレビの番組に2度招かれた。 その時のことを話していたら、早野が「だんだん不愉快になるな」 と冗談まじりに言う。 岸と最初に対談したのは集英社で出していた『BART』という 雑誌で1994年である。この時は横浜の岸宅に招かれ、 手料理をごちそうになった。 その5年後、『パンプキ... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・番外編

    2007年5月、熊本市の慈恵病院に「こうのとりのゆりかご」と 呼ばれる赤ちゃんポストが開設された。 〈ぼく〉はそこに預けられた。 成長とともに、「ゆりかご」は実の親が育てられない子どもを 病院が預かる仕組みだと知った。 そこには、「子捨てを助長する」という批判があること、 これまでに159人が預け... 続きをみる

  • 貧者の一灯・歴史への訪問

    「あれは、なんじゃろうな?」 「気味がわるいのう。 何かよくない事でもおこるのかのう?」   漁師たちは毎晩浜辺へでて、心配そうに沖をみつめていました。   何度も船をだして調べてみましたが、どうして光るのかわかりません。   ためしに、大きなアミを海の底までおろしてみましたが、 アミにかかってく... 続きをみる

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