出会い系で知り合った男に「心」を求めて 浩平と破局した後、弘子はインターネットの 出会い系にハマり、そこで次の不倫相手を 見つけることとなる。 牢獄のような家庭生活から一瞬でも逃れられ たらとの思いで、弘子は自分の「心」を満たして くれる相手を求めていた。 その男性は不動産の営業マンで、月に1~3... 続きをみる
貧者の一灯 ブログの新着ブログ記事
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私の実家の裏山には「耳塚」というものがあった。 それが一体何物で、どうしてそこにあるのかなど 由来は一切分からないのだけれど、年に1度は 近くの神社から神主さんが来てお祓いを していた。 困ったことや無くし物をした時、耳塚へ お願いすると誰かの口を借りて知らせてくれる、 実際、近所の人がたまに立ち... 続きをみる
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重氏(しげうじ)は大した権力者でしたが、 ある日、人の心のみにくさを知って、 妻も子も捨てて仏に仕える身となって しまったのです。 重氏は名前を苅萱道心(かるかやのどうしん) と改め、高野山に登って修行にはげみました。 そしていつしか、十三年の月日が流れて いったのです。 ある日の事、高野山に一人... 続きをみる
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小学校のPTA会長の飲み会からラブホへ 「私、根っからの不倫体質なんだと思う」 菊池弘子(仮名)は、うつむきながら、 不意にそう呟いた。 待ち合わせ場所のJR三鷹駅に現れた弘子は、 可愛らしい黒縁眼鏡に三つ編みという、一見 オタクっぽい感じの外見だった。 小学生ほどの背格好ということもあってとても... 続きをみる
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第二章:呉の興隆 算すくなきは勝たず ※ 「楚は内政の混乱が続き、以前の荘王の 時代のような勢いはないが、それでも江南 地域一帯に与える影響力は健在だ。 江南には我々呉や越などの国々があるが、 楚を上回る国力を持った国はひとつとしてない。 このため、いまの我々には直接楚を攻撃して も打ち破る力は... 続きをみる
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友人のK君から聞いた話です。 今から10年ほど前のこと。釣りが趣味のK君は、 とある釣り仲間から山陰の日本海側にある “釣りスポット”を教えてもらいました。 そこで早速、当時付き合っていた彼女と 一緒に、車で夜釣りに出掛けたそうです。 ただ、初めていく釣り場ということもあり、 道に迷ってしま... 続きをみる
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二人はとても上品で、特に女の人は絵に かいたように美しく、名前を松子(まつこ)と いったそうです。 ところがこの二人、とても世間知らずな上、 お金の使い方が下手でした。 ですから大神宮へのお参りをすませての 帰り道、お金が足りなくなってしまったのです。 これを知った宿屋の主人が、二人を気... 続きをみる
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専業主婦の会田紗香(さやか仮名・43歳)。 彼女は、約半年前から、7歳年上の会社 経営者と不倫関係にある。 一見30代半ばかと見まがうが、実は43歳。 目や口元が三浦理恵子に似ていて、 間違いなく美人の部類に入るルックスだ。 子供は大学生の息子が1人いるとこっそり 教えてくれた。 今の不... 続きをみる
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第二章:呉の興隆 算すくなきは勝たず 「どうしたのですか」 紅花は奮揚の腕を抱え、 支えた。そのひたむきさに溢れる眼に、奮揚は 現実に引き戻された気がした。 「ああ……すまない。少し昔のことを思い 出してしまった。… …その殺された暗殺犯というのは、おそらく 私とともに費無忌を襲撃した... 続きをみる
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兵庫県の中東部、丹波市と隣の篠山市から なる丹波地域の人口は、約11万6千人。 3つの基幹病院があり、7人の小児科医が 働いていた。 3病院で小児科輪番制をしき、夜間救急 外来を分担していた。 医師不足と経費削減のあおりを受け、 1つの病院の小児科がつぶれた。 もう1つの病院も、小児科医が1... 続きをみる
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寺には和尚(おしょう)さんと小僧(こぞう) さんのほかに、年老いた一匹のネコしか いません。 お参りに来る人もめったにいないため、 和尚さんと小僧さんはひまさえあれば ネコをかわいがっていました。 ある時、信州(しんしゅう(長野県)の知り 合いから法事(ほうじ)の手伝いに来てくれ と頼ま... 続きをみる
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専業主婦の会田紗香(さやか仮名・43歳)。 彼女は、約半年前から、7歳年上の会社 経営者と不倫関係にある。 一見30代半ばかと見まがうが、実は43歳。 目や口元が三浦理恵子に似ていて、 間違いなく美人の部類に入るルックスだ。 子供は大学生の息子が1人いるとこっそり 教えてくれた。 今の不... 続きをみる
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第二章:呉の興隆 算すくなきは勝たず 「やり過ぎだ。いくらなんでも愛する人の首を 斬るなど……あまりにひどい。 君は、人としての感覚をどこかに捨て去って しまったのか」 伍子胥は、孫武を問いつめた。 その口調には、落胆が窺える。 「君の口からそのようなことを聞かされるとは 思っていなか... 続きをみる
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むかしむかし、玄象(げんしょう)という名前 のついた、すばらしいびわがありました。 このびわは宮中(きゅうちゅう)の宝物として 代々の天皇に伝えられた物で、たくさんの 宝物の中でも特別に大事にされてきたのです。 ところがある日の事、この大切なびわが なくなってしまいました。みんなで探しまし... 続きをみる
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ここは都内某所のガスト。 入口近くの「1-5卓」は窓もなく、壁が目隠し となった“死角”に位置する。 この4人掛けの席で閉店後、性行為に ふけっていたのが、店舗の責任者である マネージャーA氏(39)とパートとして勤務 する主婦のBさん(37)である。 そのファミリーレストランは1階が駐車場... 続きをみる
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私の祖母の生まれ故郷は、本州から少し 離れた離島で、そこで畜産や農業を営ん でいたと言います。 主に牛や鶏といった家畜を飼っており、 市場で売却して生計をたてていました。 私は祖母との会話が好きで、よく話を していました。 その中でも印象的だったのが、なぜ祖母 が鶏肉を嫌いになったのか、と... 続きをみる
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ある夜の事、あこや姫が琴を弾いていると、 ♪ピーヒャララ と、どこかからか素晴らしい 笛の音が聞こえてきました。 あこや姫がその笛の音色に聞き惚れて、 思わず琴の手を止めると、その笛の主で ある若者が姿を現して、こう言いました。 「私は、名取の左衛門太郎という者です。 あなたの琴の音に... 続きをみる
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第二章:呉の興隆 兵法家 五 宮中の百八十名の美女たちが庭へ 連れてこられた。 孫武はこれを仮想の兵士に見立て、 二つの隊にわけた。 そして特に闔閭の寵愛の深い二人を それぞれの隊長に任じたうえで、全員に 鉾ほこを持たせた。 孫武は彼女たちに問いかける。 「お前たちは皆、自分の胸と左右の... 続きをみる
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私が小学生だった時、母方のおじいちゃん が緊急入院してしまいました。 私と弟と父母の家族総出で病院へ 駆けつけると、おじいちゃんはベッドで 酸素呼吸器を付け、話かけても全く 反応がありません。 それは小学生の私ですら、もうおじいちゃん は助からないのではないかと思ってしまう 状態でした。 ... 続きをみる
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むかしむかし、川場温泉というところは とても水不足で、温泉どころか普段の 飲み水にも困っていました。 ある日の事、旅の途中の弘法大師が この地を訪れて、一人の老婆に水を 頼みました。 「すみません。長旅でのどが渇いて 困っております。どうか水を、めぐんで 頂けないでしょうか?」 す... 続きをみる
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「86時間」の逮捕劇だった。 東京都港区の東京メトロ白金高輪駅で 男性会社員(22)らが硫酸をかけられる などして負傷した事件。 傷害容疑で逮捕された静岡市葵区、 大学生、花森弘卓(はなもり・ひろたか) 容疑者(25)は犯行後、犯行現場から 1500キロ以上離れた沖縄県宜野湾市 の友人宅に... 続きをみる
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第二章:呉の興隆 兵法家 四 「ならば自分でそれを世に説くのだ。 立派な説を持ちながら、隠者のように過ごして 何になろう。君の現状は、陰でくどくどと愚痴を 並べる若者のそれと変わらない。 行動するのだ。君のその知識で、身を立てろ」 伍子胥は、口酸っぱく孫武を説得した。 そればかりでなく、... 続きをみる
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第二章:呉の興隆 兵法家 四 「ならば自分でそれを世に説くのだ。 立派な説を持ちながら、隠者のように過ごして 何になろう。君の現状は、陰でくどくどと愚痴を 並べる若者のそれと変わらない。 行動するのだ。君のその知識で、身を立てろ」 伍子胥は、口酸っぱく孫武を説得した。 そればかりでなく、... 続きをみる
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お寺の和尚さんはうれしくなって、 鳥が巣をはなれている間に、 竹ざおの先にえさをつけて巣に 入れてやったりしていました。 やがてメスのコウノトリが二個の卵を うんで、卵をあたためはじめました。 ある日の事、和尚さんが用事で 出かけた留守に、二人の小僧さんが こんな相談をしました。 「なあ、... 続きをみる
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第二章:呉の興隆 兵法家 「何を研究している学者なのか?」 「……兵です。彼は軍事を学問として成立 させようとしているのです」 この時代……軍事の勝敗は、大きく天運に 左右されるという考え方が浸透しており、そこに 学問の入り込む余地はなかった。 学者の範疇ではなく、卜占ぼくせんを行う者 ... 続きをみる
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シャーマンや巫女、実力のある霊媒師など、 神や霊と交信する人たちは必ず「長髪」 である。 髪の毛は多くの情報をキャッチしたり、 不思議なエネルギーを蓄えることができる。 自然と共にくらす自然崇拝の民インディアン は皆長髪で、近代文明の中で育った人たち と比べて第六感が鋭く、追跡者として神秘... 続きをみる
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長野県にある善光寺(ぜんこうじ)という お寺の本堂が焼けたのは、 今から七百年ほど前の三月二十二日 と言われています。 すぐに新しい本堂をつくる事が決まり ましたが、本堂の本柱は高くて丈夫で 太い立派な木の幹でなければなりません。 そこであちこちの山を探して、やっと 高くて丈夫で立派で太い... 続きをみる
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フェミサイドか? 東京都立川市のホテルで、白昼男女 2人が殺傷される事件が起きた。 警視庁に身柄を確保され、殺人未遂容疑 で逮捕されたのは、19歳の少年。 動機に判然としない点も多く、被害者と なった派遣型風俗店の従業員を差別視 するような趣旨も供述した。 ネット上では女性を狙った「フェミ... 続きをみる
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魚腸剣の秘策 公子光は自宅の地下室に鎧武者を隠して、 王に行幸を願い出た。自宅には酒宴の用意が すでにされてあった。 「光のやつが余を宴に……?」 呉王僚は、言いながらそれに赴くか どうか迷った。 僚と光との間は、決して良好とは言えない。 彼らはどちらも、自分自身を正統な世継ぎ だと認識し... 続きをみる
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私は男性なのですが、恥ずかしながら 物心付いた時から小学6年生までずっと 人形が大好きでした。 その人形は、まるでアメリカのアニメに 出てきそうなアヒルのデザインで、随分 と気に入っていた記憶があります。 確か当時は名前も付けていて、これほど まで愛着を持った人形は後にも先にも なかったで... 続きをみる
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居場所のない少年少女たちがたむろする 東京・歌舞伎町の通称「トー横」で、 「ハウル」と名乗っていた男が16歳の 少女にみだらな行為をしたとして、 警視庁に逮捕された。 男は、少年少女たちに食事を 振る舞い、良き相談相手のようだった。 支援者としての「夢」まで語っていたが、 少女を毒牙にかけ... 続きをみる
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魚腸剣の秘策 草地を駆け抜ける馬に引かれた戦車群に 導かれ、歩兵たちは長柄の矛を持ち、我先 にと走った。 このようなとき、なかなか怖じ気づいて逃げ 出そうとする者はいない。 誰もが逃げるより戦う方が生き残る確率が 高いと考えているからだ。敵を倒して生き 残る確率は五割。 二人目の敵にも勝ち... 続きをみる
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私は中学生の時、A県にある空襲の跡地を 母親と訪問しました。 そこは第二次大戦終結の8月15日、 アメリカ軍によって最後の空襲を受けた 場所です。 私はこの出来事を中学校の宿題の作文 で題材にするため、取材をしようと思い ついたのです。 お寺の住職さんに案内をして頂き、 境内にある墓地へ向... 続きをみる
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旅の途中の弘法大師が、川で洗濯を している美しい娘に出会いました。 娘は大師ににっこり微笑むと、 「お坊さま、こんにちは」 と、頭を下げました。 「はい、こんにちは」 大師も頭を下げると、ふと小さな声で、 「可愛らしい娘さんじゃが、おしい事に、 寿命はあと三年か」 と、一人言を言った ので... 続きをみる
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コインロッカーで発見 2018年の1月、歌舞伎町にあるマンガ喫茶の 一室で、25歳の風俗嬢が赤ん坊を産み落とした。 彼女は119番することなく、その赤ん坊を 自らの手で口を塞いで殺害。 その後、しばらくマンガ喫茶に放置した後、 ラブホテル街にあるコインロッカーに遺棄。 出産から約3カ月後の... 続きをみる
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魚腸剣の秘策 子仲は内心の戸惑いを意識せざるを 得なかった。 「具体的には、なにを……」 「……宴の席で、王には魚の料理を供しよう と思っている。 その魚料理を運ぶのが、君の役目だ」 「運ぶだけですか」 「いや」 「しつこいようですが……では、 いったいなにを……」 「あらかじめ魚の腹の... 続きをみる
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私の両親はウインタースポーツが好きな事から、 幼い頃からしばしばスキーへ連れて行って もらっていました。 子供の頃の旅行の記憶なので、すごく楽しい 思い出が多いです。 ただ1つだけ、毎回どうしても慣れない怖い ことがありました。それは夜の宿です。 どのスキー場にも宿泊施設の1つや2つ、 普... 続きをみる
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むかしむかし、ある長者の家に、とても気立て が良く、美しい娘がいました。 娘はみんなに可愛がられて育ちましたが、 でも新しいお母さんがやって来てから娘の 運命が変わりました。 新しいお母さんにはみにくい娘がいた為、 自分の娘よりもはるかにきれいな娘が 憎かったのです。 そこで新しいお母さんは、美し... 続きをみる
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老老介護のはてに、悲惨な事件に発展して しまうケースは後を絶たない。 77歳の元看護師・日出美(仮名)が起こした 事件、彼女は夫の勉を施設に預けるべき だっただろう。 だが、元看護師の自分がなんとかするのだ という責任感から、なかなかその決断に踏み 切ることができなかった。 2階に暮らす長... 続きをみる
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魚腸剣の秘策 「呉が出兵したと?」奮揚は、事態が風雲 告げていることを実感した。 呉との国境から遠く離れたこの申の地にも 使者が往来し、包胥の屋敷の扉を激しく叩いた。 「急いで事態に対応せねばならぬ。 応戦するのだ」包胥は奮揚にそう告げると、 そそくさと身支度を始めた。 郢に急行し、軍を... 続きをみる
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10年以上前の話です。 当時、私は実家暮らしをしていました。 小学生の頃からずっと住んでいる、 住み慣れた一戸建ての家です。 腰を悪くして休職していた私は、 1日の大半を2階の自分の部屋で 過ごしていました。 そんなある日の昼下がり、いつものように 部屋で休んでいると、玄関のドアが開いた ... 続きをみる
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むかしむかし、琵琶湖(びわこ)の北部にある 竹生島(ちくぶしま)の弁天さまは、美しい満月 の晩になると琵琶湖の魚たちを集めて歌と踊り の会を開いていました。 弁天さまのかなでる琵琶の音に合わせて 上手に歌ったり踊ったりした魚には、 素晴らしいごほうびが出るのです。 さて、一番最初に現れたア... 続きをみる
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祖母と私がお互いの存在に圧迫され、 がんじがらめになっていたのはもう 40年以上も前の事なのに、今もまだ、 小さな針が時折私の心をチクリと指す。 あの頃のことでよく思い出すのは、 祖母の炊いてくれた白いご飯。 お店をやっていた時の癖で、 祖母はいつもたくさんのご飯を炊く。 二人ではなかなか... 続きをみる
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これは私が、まだ小学生だった頃の話です。 父の仕事の都合で、私達家族は新しい土地 へ引越しをすることになりました。 正直私は友達と離れるのが嫌で嫌でたまら なかったのですが、当時5歳の弟にとっては 幼稚園の友達と別れるということはそれは もう大ショックだったようで、 引越し前は友達と離れた... 続きをみる
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このお地蔵さんには不思議な力があり、 おできや、やけどをした人がお参りに行くと、 お地蔵さんは自分の体の同じところに、 やけどやおできをあらわして治してくれる というのです。 ある日の事、顔の左のほっぺたがスイカの様に はれあがった大工さんが、お地蔵さんの話を 聞いてやってきました。 大工... 続きをみる
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祖母光子の経営していた小料理屋がいよいよ ダメになり、長く住んでいた新橋の店を売ること になりました。 東京で3人で暮らすとお金がかかるからと、 母教子は東京に残って昼夜働き、私と祖母は、 かつて私が住んでいた茨城県牛久町に 引っ越すことになりました。 そう。私の育ての母久子が住んでいる... 続きをみる
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愛憎 それから五年の月日が経った。 呉王僚は、隣国の楚に侵攻する計画を着々 とたてている。 伍子胥は畑を耕しながら市井に潜伏し、 復讐の時機をうかがっている。 子仲は名を専諸と変え、公子光のもと、 指令を待ち続けていた。 楚では嬴喜の産んだ太子が軫と名付けられ、 六歳となった。 包胥はその後... 続きをみる
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私は高校卒業後、進学の為に地元を離れて 都心へと移り住みました。 当然ながら住んでいる周辺に知り合いがおらず、 それでも慣れてきてからは学校の友達とよく遊ぶ ようになっていきました。 進学してから半年ほど経った頃でしょうか。 私と同じく進学で都心へ移り住んだ地元の 友達から、久々に... 続きをみる
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その近くの二俣(ふたまた)という村に、与三次(よさじ) という若者と母親が住んでいました。 ある日の事、この与三次の家に、やさしい働き者の 嫁さんが来ました。 嫁さんは蓮如上人の教えをうけて、毎日、吉崎御坊 (よしざきごぼう)へお参りに通っていました。 そのうち与三次も、嫁さんと二人仲よく... 続きをみる
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「元看護師殺人事件」の結末 実は、日本ではコロナ禍がはじまって以降、 老老介護に関する殺人事件が増えていると 言われている。 「責任感が強い人ほど追いつめられる」という。 その家は二世帯住宅になっていた。1階には 70代の両親が暮らしており、2階には長男家族 が住んでいた。 家の持ち主は1... 続きをみる
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夏の昼さがりの事、和尚さんは弟子の小坊主を連れて 病人の家から帰る途中でした。 「和尚さま、今日もお暑い事で」 「まったくじゃ。しかも蒸し暑くて、汗が乾かん」 二人は汗をふきながら歩いていましたが、 突然、ポツリポツリと雨が降り始めて、 みるみるうちに水おけをひっくり返した様な 夕立になってし... 続きをみる
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むかしむかし、あるところに、一人の犬飼いがいました。 犬飼いとは、狩りで使う猟犬を育てる仕事です。 ある日の事、犬飼いがお気に入りの犬を連れて 池のそばを通ると、犬が急に吠え出したのです。 「こら、いったいどうした? ・・・あっ!」 見ると、美しい娘が池で水浴びをしているでは ありませんか。「... 続きをみる
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「元看護師殺人事件」の結末 実は、日本ではコロナ禍がはじまって以降、 老老介護に関する殺人事件が増えていると 言われている。 これまで私はこうした老老介護が引き起こした 事件をいくつも取材してきた。その中で感じるのは、 「責任感が強い人ほど追いつめられる」ということだ。 元看護師が引き起こ... 続きをみる
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愛憎 亡命者の子孫という彼の立場が、流れに沿って生きる道 を選択させたのである。 「これよりこの専諸を公子様の臣下として扱って いただきたい。彼は、…きっと公子様のお役に立つ ことになりましょう」 伍子胥は、公子光にそのように子仲を紹介した。 それを受けた公子は、無言ながらも満面の笑顔を み... 続きをみる
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これは今から10年以上前、まだ私が中学生だった 頃の話です。 あと数日で夏休みが終わるというある日、 弟と私は母の運転する車で近所の市民プールへ 連れて行ってもらいました。 はっきりと覚えてはいませんが、残り少ない夏休みを 満喫するため、弟と2人で母にせがんだのでしょう。 そしてプ... 続きをみる
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むかしむかし、きっちょむさんと言う、とんちの 上手な人がいました。 ある日の事、きっちょむさんは町のとうふ屋に行って、 とうふを一丁買いました。 その帰り道、たくさんのドジョウをつかまえた若者たちが ドジョウをなべに入れて、これからドジョウ汁を作ろう としているところに出会いました。 ... 続きをみる