貧者の一灯 ブログ

信じれば真実・疑えば妄想

2022年11月のブログ記事

  • 貧者の一灯・番外編

    「人生の終わりをどこでどのように迎えるのか」。 一人暮らしや夫婦だけの高齢者世帯が増えて おり、関心も高いが、医療や介護などの知識が 不十分で、不安を抱く人も少なくない。 高齢化が進む京都府伊根町では、地域の医師 らが住民研修会を開き、人の死や 看取みと りの 時期について語り合い、高齢者本人の終... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・特別編

    日本に蔓延る違法薬物。なかでも覚醒剤は 高額で取引され、その利益の一部はヤクザ のもとへと流れ込んでいる。 日本で覚醒剤が流通し始めたのはいつから なのか。どのような経緯で覚醒剤取引が 始まっていったのか……。 日本に麻薬を広めた男”と語る男、和久井氏 に話を聞いた。   ワタナベゲンの正体   ... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・漢の韓信シリーズ

    第二章:呉の興隆  楚王逃亡 「では、早速ではございますが……このたび ここにいる奮揚と呉軍撃退のための作戦を 練りましたので、御認可を得たいと思います。 よろしいでしょうか」 「どんな作戦ですか。私には詳しくはわかり ませんが、いたずらに対立を深めるような ものでしたら、拒否したいと思います。 ... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・妄想物語

    ※ 適量は健康に影響しないが、適量を    少しでも超えると寿命が縮む。 ※ 設定されている「適度な飲酒量の目安」    は本当の適量よりも多く設定されている。 ※ お金儲けのために「健康によい」として    おく方が都合がいい。 酒は百薬の長といわれ、適量であれば 健康に良く、飲み過ぎれば健康に... 続きをみる

  • 貧者の一灯・一考編

    ※ 病院で刻む夫婦の時間 前回訪問してからわずか1カ月半の間に、 小林勝也さん(87)=仮名=の体は急激 に弱っていった。 6月末の蒸し暑い日。神戸市内の勝也さん の自宅を訪れた私たちは、和室で妻の 美恵子さん(82)=仮名=と向き合っている。 勝也さんが寝ていた介護ベッドはもうない。 勝也さんが... 続きをみる

  • 貧者の一灯・歴史への訪問

    むかしむかし、武田家の家臣に、桜井重久 (さくらいしげひさ)という武将がいました。 重久はとても強い武将でしたが、武田家が ほろびると富県村(とみがたむら)の貝沼 (かいぬま)に住みつき、名前も貝沼重久 (かいぬましげひさ)と改めて暮らして いました。 ある日の事、重久は犬を連れてまこもが池に 狩... 続きをみる

  • 貧者の一灯・THEライフ

    「家庭内別居」の彼を落としたい   職場の上司で8歳年上の戸田豊(仮名/43歳) と不倫関係にある斎藤理沙(仮名/独身・35歳)。 2人が付き合い始める前、異業種から転職 して右も左もわからない理沙に、手取り足取り 丁寧に教えてくれたのが豊であった。 老若男女、誰からも好かれる明るくて優しい 性格... 続きをみる

  • 貧者の一灯・番外編

    「自宅でゆっくり」 「入院して長生きを」 人生の最後の時期をどこで過ごし、どんな医療 や介護を受けるかを決める際、本人よりも重視 されがちなのが家族の意向だ。 本人と異なる希望を持っていたり、家族間で 意見が分かれたりすることも多い。 葛藤を抱えつつ、決断した家族の思い。 「妻は、口にはしなかった... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・特別編

    ある日、夫が亡くなった。 息子と3人での生活が始まってから、 息子の幸せだけを願い「いつ死んでもいい」 と思っていた尚子。 そんな思いから救ってくれたのは息子たちの 愛だった。 愛する家族へ伝えたい想いを等身大に 綴った手紙。 二人の息子、そして天国の夫へ。 ※ パパへ ママより 五年目の春です。... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・漢の韓信シリーズ

    第二章:呉の興隆  罪人を将とす 彼らが目指す次の目標は、六りくであった。 なぜそう定めたかは、間諜の活躍による。 孫武は楚の国内の各所に間諜を送り込み、 民衆に紛れさせた。その報告により、もっとも 防備態勢の手薄なところから攻撃することに したのである。 彼れを知りて己を知れば、百戦してあやうか... 続きをみる

  • 貧者の一灯・妄想物語

    これは、私が大学4年生の時の話です。 当時化学系の学部に所属していた私は、 卒業論文発表まで3ヶ月を切っており、 研究室へ寝泊まりしながら実験を行う日々 を送っていました。 その日は私以外の学生はおらず、研究室 には1人だけ。夜の11時を過ぎる頃には、 もはや建物に私だけという状況になりました。 ... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・一考編

    ※ 生ききった姿に「後悔ない」 私たちが清水千恵子さん(70)の病室を 訪れた6月18日の夜。千恵子さんは家族 や親族に見守られ、病院の緩和ケア病棟 で静かに息を引き取った。… 千恵子さんは2005年に乳がんの診断を受け、 抗がん剤を何度も変えながら闘病を続けた。 昨年1月に余命半年とされた後も自... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・歴史への訪問

    おばあさんは字を知らないので、せっかくの手紙 が読めません。 「こまったの。誰か、手紙を読んでくれるお人は いないだろうか?」   すると向こうから一人の侍(さむらい)がやって 来たので、おばあさんは侍にたのみました。 「もしもし、お侍さま。実は息子から手紙を もらったのですが、わたしは字がわかり... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・THEライフ

    「今夜、奥さんと会うかも…」 「実は今日の夜、地元のお祭りがあって、 これから行くんですけど、彼の家族も来ている みたいだから、奥さんに会うかもしれないんです。 この際、奥さんの顔を一度見に行こうと思うんですよ」   待ち合わせの池袋駅に現れた斎藤理沙 (仮名/独身・35歳)は、少し気後れしたよう... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・番外編

    家族、医師らと思いを共有 終末期の治療方針について、患者や家族が医師 らとあらかじめ話し合う 「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)」が 医療現場で広がっている。 終末期医療では、患者の意思が分からず家族や 医療現場が判断に悩むケースが目立つためで、 本人が望む「最期」の実現に向け、話し合いを... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・特別編

    2019年7月18日に起きた、京都アニメーション 放火事件。死亡者36名、負傷者34名を出した 戦後稀に見る凶悪な事件から、今日で丸3年が 経つが、今なお公判すら始まっていない。    畳の部屋が血だらけに   高校卒業後、青葉は定職には就かず、 コンビニでアルバイトを始めた。 人生で最大のターニ... 続きをみる

  • 貧者の一灯・漢の韓信シリーズ

    第二章:呉の興隆  罪人を将とす 包胥は、目の前の光景を惨状と捉えた。しかし その光景は、闔閭や伍子胥にとっては勝利 の証である。 敵将の首を掲げ、それを衆目に晒すということは、 一方には口惜しく、もう一方には清々しい行為 なのである。 しかし、殺された本人に思いを寄せる者は あまりいない。 この... 続きをみる

  • 貧者の一灯・妄想物語

    私には小学校、中学校、高校と同じ学校へ通った 友達がいます。彼女のお姉さんは2つ年上で、 子供の時はよく遊んでもらっていたものです。 そのお姉さんは中学校の頃には頭角を現し、 頭が良くて運動も出来、そして美人。まさに 才色兼備という感じで、誰もが羨む存在と なっていました。 友達家族にとっても自慢... 続きをみる

  • 貧者の一灯・一考編

    ※ 「死ぬ準備、そろそろせな」 4月中旬、神戸市灘区の焼き肉店に、清水 千恵子さん(70)の家族やきょうだいが集まった。 末期がんで闘病中の千恵子さんは、ホルモン や牛タンを口に運びながら、「死ぬ1時間前 まで楽しく生きたい」と明るく言った。 「楽しく生きる」と宣言しながらも、千恵子さん は兄や妹... 続きをみる

  • 貧者の一灯・歴史への訪問

    実子の方は毎日きれいな着物を着て遊んで ばかりいますが、でも継子の方はろくにご飯を 食べさせてもらえず、ボロボロの汚い着物で 毎日仕事ばかりさせられていました。 ある冬の、寒い日の事です。 継子は川で、ダイコンを洗っていました。 川の水は冷たくて、手がジンジンとハリを 突き刺すような痛さです。 そ... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・THEライフ

    出会い系で知り合った男に「心」を求めて 浩平と破局した後、弘子はインターネットの 出会い系にハマり、そこで次の不倫相手を 見つけることとなる。 牢獄のような家庭生活から一瞬でも逃れられ たらとの思いで、弘子は自分の「心」を満たして くれる相手を求めていた。 その男性は不動産の営業マンで、月に1~3... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・番外編

    家族に委ねないで 高齢者が病院に運び込まれた時、延命治療 を行うべきか。本人の考えがわからず、家族が 難しい判断を迫られることも多い。 84歳の評論家、樋口恵子さんは、周囲に 「延命治療は辞退します」と宣言した。(聞き手・) 自身は延命治療を受けたくないと思って いても、親の最期が近い時に「やめて... 続きをみる

  • 貧者の一灯・特別編

    2019年7月18日に起きた、京都アニメーション 放火事件。死亡者36名、負傷者34名を出した 戦後稀に見る凶悪な事件から、今日で丸3年が 経つが、今なお公判すら始まっていない。 京都アニメーションの火災のニュース   テレビをつけニュース番組にチャンネルを 合わせると、小麦色の建物からもくもくと... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・妄想物語

    私の実家の裏山には「耳塚」というものがあった。 それが一体何物で、どうしてそこにあるのかなど 由来は一切分からないのだけれど、年に1度は 近くの神社から神主さんが来てお祓いを していた。 困ったことや無くし物をした時、耳塚へ お願いすると誰かの口を借りて知らせてくれる、 実際、近所の人がたまに立ち... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・一考編

    ※ 「帰りたい」と言える世に 洲本市にあるホームホスピス「ぬくもりの家  花・花」で、私たちは運営するNPO法人理事長 の山本美奈子さん(62)の話を聞いている。 すぐ隣で入居者の原とし子さん(83)と西岡里子 さん(98)がプリンを食べている。 山本さんは1980年代半ばまで、西宮市にある 兵庫... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・歴史への訪問

    重氏(しげうじ)は大した権力者でしたが、 ある日、人の心のみにくさを知って、 妻も子も捨てて仏に仕える身となって しまったのです。 重氏は名前を苅萱道心(かるかやのどうしん) と改め、高野山に登って修行にはげみました。 そしていつしか、十三年の月日が流れて いったのです。 ある日の事、高野山に一人... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・THEライフ

    小学校のPTA会長の飲み会からラブホへ 「私、根っからの不倫体質なんだと思う」 菊池弘子(仮名)は、うつむきながら、 不意にそう呟いた。 待ち合わせ場所のJR三鷹駅に現れた弘子は、 可愛らしい黒縁眼鏡に三つ編みという、一見 オタクっぽい感じの外見だった。 小学生ほどの背格好ということもあってとても... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・番外編

    葬儀の前に遺体を整える「納棺師」で、著書が 映画「おくりびと」の基になった青木新門さんは、 遺体を通して日本人の変化を感じてきた。 「死に姿」から教えられることも多いという。 長い間、私たちは死を忌むべきものとして、 日常生活から切り離して隠し、見えないところ に遠ざけてきました。 だから本当の意... 続きをみる

  • 貧者の一灯・特別編

    Web3は、パブリック型のブロックチェーンを 基盤としたインターネットの概念です。 2022年のいま、世界のマーケットで既存の サービスにとってかわる「ゲームチェンジ」が 起きています。 私は長年VRとブロックチェーンの領域で ビジネスを手がけてきましたが、この二つ の領域がメタバース、Web3と... 続きをみる

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