貧者の一灯 ブログ

信じれば真実・疑えば妄想

貧者の一灯・妄想物語

















※…
奇跡に対する考え方  


この世には多くの奇跡の物語があります。
神様がたすけてくれた話、どうしようも無く
なったときに救ってくれた奇跡の話が多く
残されています。


このような奇跡の話は現代の科学の知識
から「おかしい」と思われて「奇跡なんか起
こるはずがない」という人もいます。  


でも、私たちの判断力や知識はそれほど
確かなものでしょうか?


19世紀のおわり、1899年12月31日にアメリカ
合衆国特許庁長官が次のような演説をして
います。


「今や、人類が発明すべきものはすべて発明
した。発明の世紀である19世紀がおわり、20
世紀はそれを利用した社会が訪れるだろう」  


ところがその3年後にライト兄弟が初飛行に
成功し、5年後にはアインシュタインが相対
性原理を発表しました。


20世紀は新しい発見の時代であり、決して
人類の発見が終わったわけでは無かった
のです。  


この例でも判るように私たちのもっとも大きな
欠点は「自分が知っていると錯覚すること」、
「自分の考えが正しいと思うこと」でしょう。


「奇跡は無い!」などと私たちは断定的に
言えるほど、多くの知識も判断力もありません。  


また、奇跡には別の意味があります。


もし自分の最愛の人が遠い異国で思い病気
になったとします。すぐにでも駆けつけて看病
したいのですが、遠くの国なのでそれができ
ません。


そんな時、今まで奇跡など信じても居なかっ
た私は、旅行の準備をしながら奇跡を祈ります。


「神様、どうか、助けてください!
御願いします・・・」  


人間にはどうしようもないことがあります。
しかし、それもある意味では解決します。


その解決をもたらすもの、それが奇跡である、
奇跡を信じることである、と思います。…



1度起った事を奇跡と呼ぶなら、
2度めは偶然、3度めは偶々(たまたま)、
4度めは当然、5度めは日常…













※…
白駒妃登美さんは博多の歴女として有名な
方です。歴女とは歴史に詳しい歴史好きの
女性ということです。


この方は子どもの頃から歴史が大好きで、
とくに福沢諭吉が大好きだったそうです。


福沢諭吉が好きすぎて慶応大学に入学された
そうです。慶応大学を卒業してから日本航空
のキャビンアテンダントになりました。


キャリアを重ねて総理大臣の乗る政府専用機
のキャビンアテンダントにもなりました。


それから結婚して引退をされ、男の子が生ま
れました。順風満帆の人生だったのですが、
ある日、定期健診で子宮頸がんが見つかり
ました。


早期ということで手術をされたのですが、2010
年の夏に定期健診で肺に転移していることが
わかりました。


その時にお医者さんから「正直に申し上げま
すね。この状態で助かった人を、今まで私は
見たことがありません」と言われました。


お医者さんからそんなふうに言われたら絶望
してしまいます。当然ですが目の前が真っ暗
になり、幼い息子さんの寝顔を見ては、毎晩
泣いたそうです。  


そんな時、ある出版社から電話がありました。
白駒さんはずっと歴史ブログをされていて、
そのブログを本にしませんかと出版社が言っ
てきたのです。


その時に白駒さんは〝本なんか書いている
場合じゃない〟とも思ったそうですが、


〝本を出して今まで生きてきた証にしよう。


そして子ども達への遺言にしよう〟と思い直し、
それから改めて日本の歴史を紐解いて、一生
懸命勉強をされました。


その中で同じように病気で苦しんだ正岡子規
から大きな勇気をもらったそうです。


「柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺」で有名
な正岡子規です。


子規は、明治時代の文学者で武家に生まれ
ました。そのことに大変誇りを持っていました。


また、武士道に憧れを持っていて、〝武士道
における覚悟とは何だろう〟とずっと考えて
いました。


自分自身で出した結論が〝武士道の覚悟とは、
いついかなる時でも平然と死ねることである〟
というものでした。


その後、子規は脊椎カリエスに罹りました。
脊椎カリエスというのは脊椎を結核菌が侵食
する病気で、ものすごく苦しくて痛い病気です。


その痛みに耐えかねた子規は何度も本気で
自殺を考えたそうです。その苦しみの中で
子規は気づいたのです。


自分の考えが真逆だったことに。


本当の覚悟とは、どんなに痛くても、どんなに
苦しくても、生かされている今に感謝をして
平然と生きることだ。


死を迎えるその瞬間まで与えられた一瞬一瞬
を生きることこそが覚悟だ〟  


実際に子規は死を迎える数時間前まで執筆
活動を続けました。そして、近代文学に多大
な功績を残しました。


白駒さんも子規の生き方に共感して、〝これを
見習おう〟と思ったそうです。


そして、過去の後悔や未来への不安を手放し、
今を感謝して生き切ろう〟と、決意をされました。  


すると、毎晩、ぐっすり眠れるようになり、なんと
肺にできたがんが消えてしまったのです。


今では非常に健康で、ご自分の気づきと先人達
の志を伝えるために年間200回以上、講演活動
をされています。  


白駒さんは言われます。


「過去や未来を手放しましょう。生かされている
今に感謝して一生懸命生きましょう」  


人間は、どんな状態になっても生かされて
いる今に感謝して一生懸命に前を向いて
生きる。生き切る。これが大事です。


そこに少しのユーモアが加われば言うこと
なしです。…


(ヴィクトール・フランクル) …







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