貧者の一灯 ブログ

信じれば真実・疑えば妄想

2022年7月のブログ記事

  • 貧者の一灯・妄想物語

        これは私が、まだ小学生だった頃の話です。 父の仕事の都合で、私達家族は新しい土地 へ引越しをすることになりました。 正直私は友達と離れるのが嫌で嫌でたまら なかったのですが、当時5歳の弟にとっては 幼稚園の友達と別れるということはそれは もう大ショックだったようで、 引越し前は友達と離れた... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・一考編

        なぜ世の中には、男と女がいるのだろうか。 「生物がオスとメスにわかれている理由は、 異業種交流会にたとえるとわかりやすい。 業種ごとに違う色のリボンをつけていたほうが、 交流が効率的に進むのと同じだ」だという…。 「なぜ、男と女がいるの?」 と子供に聞かれたらどう答えるか 男と女がいるがた... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・歴史への訪問

    このお地蔵さんには不思議な力があり、 おできや、やけどをした人がお参りに行くと、 お地蔵さんは自分の体の同じところに、 やけどやおできをあらわして治してくれる というのです。   ある日の事、顔の左のほっぺたがスイカの様に はれあがった大工さんが、お地蔵さんの話を 聞いてやってきました。   大工... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・THEライフ

         祖母光子の経営していた小料理屋がいよいよ ダメになり、長く住んでいた新橋の店を売ること になりました。 東京で3人で暮らすとお金がかかるからと、 母教子は東京に残って昼夜働き、私と祖母は、 かつて私が住んでいた茨城県牛久町に 引っ越すことになりました。 そう。私の育ての母久子が住んでいる... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・歌物語

        歌詞に「新宿駅裏」とあることから、 ここで居酒屋を営んでいた女性が 店仕舞いすることになり、 その最後の一夜を歌った作品です。 しょんべん横丁は、青梅街道から新宿駅北端に 至る線路際の商店街。 30×100メートルほどの狭い空間に、小さい店が びっしり建ち並んでいます。 洋服店やチケット店... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・特別編

        化粧品やサプリメントに含まれる「アンチエイジング物質」 は、その多くが植物由来だ。 なぜ植物はそうした成分を持っているのか。 「それは自ら動くことのできない植物ならではの 生存戦略だ」という。 老化を防ぎ、美容を維持する「アンチエイジング物質」 老化を防ぎ、若返りを図ることを「アンチエイジ... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・漢の韓信

       愛憎 それから五年の月日が経った。 呉王僚は、隣国の楚に侵攻する計画を着々 とたてている。 伍子胥は畑を耕しながら市井に潜伏し、 復讐の時機をうかがっている。 子仲は名を専諸と変え、公子光のもと、 指令を待ち続けていた。 楚では嬴喜の産んだ太子が軫と名付けられ、 六歳となった。 包胥はその後... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・妄想劇場

            私は高校卒業後、進学の為に地元を離れて 都心へと移り住みました。 当然ながら住んでいる周辺に知り合いがおらず、 それでも慣れてきてからは学校の友達とよく遊ぶ ようになっていきました。 進学してから半年ほど経った頃でしょうか。 私と同じく進学で都心へ移り住んだ地元の 友達から、久々に... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・一考編

        たとえ同い年でも、10歳年上でも、それまで普通に 暮らしていた伴侶がなんの予告もなしに大病を 患うのは、信じられないし、信じたくないはずだ。   しかし振り返ってみると、前兆めいたものは たしかにあった。 ノートパソコンが重くて耐えられなかった 異変の第1段階は、息子が生まれて半年が過ぎた... 続きをみる

  • 貧者の一灯・歴史への訪問

    その近くの二俣(ふたまた)という村に、与三次(よさじ) という若者と母親が住んでいました。   ある日の事、この与三次の家に、やさしい働き者の 嫁さんが来ました。 嫁さんは蓮如上人の教えをうけて、毎日、吉崎御坊 (よしざきごぼう)へお参りに通っていました。   そのうち与三次も、嫁さんと二人仲よく... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・THEライフ

        「元看護師殺人事件」の結末 実は、日本ではコロナ禍がはじまって以降、 老老介護に関する殺人事件が増えていると 言われている。 「責任感が強い人ほど追いつめられる」という。 その家は二世帯住宅になっていた。1階には 70代の両親が暮らしており、2階には長男家族 が住んでいた。 家の持ち主は1... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・歌物語

        石原裕次郎は、昭和53年(1978)に舌下潰瘍の 手術をして以降、次々と疾患が発見され、 入退院を繰り返しました。   昭和61年(1986)5月、高熱のため慶應義塾大学 病院に入院、 7月に退院してから、翌年4月までハワイで 療養しました。   この療養中に制作されたのが、『北の旅人』 ... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・特別編

        「あたしは笑って死ぬ。そうするんだって決めているんだ」 医師が患者さんに治療を勧めるときの定番フレーズが 「治療しないとたいへんなことになります」です。 私はいろいろな意味で、このフレーズが腑に落ちません。 まず、「たいへんなこと」とは、つまり「死ぬこと」もしくは 「苦しいこと」になります... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・一考編

        モテる男の代名詞   そんな伊集院の『週刊文春』の連載「悩むが花」を 私は愛読している。 人生相談風エッセイだが、たとえば最新の1月14日号では、 58歳の中小企業の社長が「経験豊富な」伊集院に 若い女性の口説き方を尋ねる。   それに対して伊集院は冗談まじりに答えた後で 「最後に、こうい... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・歴史への訪問

    夏の昼さがりの事、和尚さんは弟子の小坊主を連れて 病人の家から帰る途中でした。 「和尚さま、今日もお暑い事で」 「まったくじゃ。しかも蒸し暑くて、汗が乾かん」   二人は汗をふきながら歩いていましたが、 突然、ポツリポツリと雨が降り始めて、 みるみるうちに水おけをひっくり返した様な 夕立になってし... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・歴史への訪問

    むかしむかし、あるところに、一人の犬飼いがいました。   犬飼いとは、狩りで使う猟犬を育てる仕事です。 ある日の事、犬飼いがお気に入りの犬を連れて 池のそばを通ると、犬が急に吠え出したのです。 「こら、いったいどうした? ・・・あっ!」 見ると、美しい娘が池で水浴びをしているでは ありませんか。「... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・THEライフ

        「元看護師殺人事件」の結末 実は、日本ではコロナ禍がはじまって以降、 老老介護に関する殺人事件が増えていると 言われている。 これまで私はこうした老老介護が引き起こした 事件をいくつも取材してきた。その中で感じるのは、 「責任感が強い人ほど追いつめられる」ということだ。 元看護師が引き起こ... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・歌物語

        昭和44年(1969)9月25日に発売されて大ヒットした 『新宿の女』に続く2枚目のシングル。 昭和45年(1970)2月5日にRCAのレーベルで 日本ビクターから発売。 すぐにヒットし、オリコンチャート1位を獲得、売り上げは 公称110万枚を記録しました。 同年7月5日に発売されたアルバ... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・特別編

        個性をすりつぶし、わからない状態で混ざり合うのではなく、 食感、色、味わいなど、それぞれの個性を生かしつつ、 混ざり合うことが真の共生社会につながるという。 全盲の金メダリスト 河合純一氏の言葉です。 河合氏は生まれつき左目の視力がなく、15歳で 全盲になりました。 パラリンピックの競泳で... 続きをみる

  • 貧者の一灯・漢の韓信

       愛憎 亡命者の子孫という彼の立場が、流れに沿って生きる道 を選択させたのである。 「これよりこの専諸を公子様の臣下として扱って いただきたい。彼は、…きっと公子様のお役に立つ ことになりましょう」 伍子胥は、公子光にそのように子仲を紹介した。 それを受けた公子は、無言ながらも満面の笑顔を み... 続きをみる

  • 貧者の一灯・妄想劇場

            これは今から10年以上前、まだ私が中学生だった 頃の話です。 あと数日で夏休みが終わるというある日、 弟と私は母の運転する車で近所の市民プールへ 連れて行ってもらいました。 はっきりと覚えてはいませんが、残り少ない夏休みを 満喫するため、弟と2人で母にせがんだのでしょう。 そしてプ... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・一考編

        「女心を知り尽くしていらっしゃるんですね」 のっけから檀はからかい口調だった。 「女性と話すときに全然緊張とかなさらないでしょう…」 思いもよらぬジャブを食らって、「女姉妹の真ん中 で育ちましたから」と返すのが精一杯。 “辛口評論家”とか呼ばれて恐がる人が多いのに、 何度か会っているとはい... 続きをみる

  • 貧者の一灯・歴史への訪問

    むかしむかし、きっちょむさんと言う、とんちの 上手な人がいました。   ある日の事、きっちょむさんは町のとうふ屋に行って、 とうふを一丁買いました。   その帰り道、たくさんのドジョウをつかまえた若者たちが ドジョウをなべに入れて、これからドジョウ汁を作ろう としているところに出会いました。   ... 続きをみる

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