貧者の一灯 ブログ

信じれば真実・疑えば妄想

2022年10月のブログ記事

  • 貧者の一灯・漢の韓信シリーズ

    第二章:呉の興隆  算すくなきは勝たず ※ 「楚は内政の混乱が続き、以前の荘王の 時代のような勢いはないが、それでも江南 地域一帯に与える影響力は健在だ。 江南には我々呉や越などの国々があるが、 楚を上回る国力を持った国はひとつとしてない。 このため、いまの我々には直接楚を攻撃して も打ち破る力は... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・妄想物語

    友人のK君から聞いた話です。    今から10年ほど前のこと。釣りが趣味のK君は、 とある釣り仲間から山陰の日本海側にある “釣りスポット”を教えてもらいました。 そこで早速、当時付き合っていた彼女と 一緒に、車で夜釣りに出掛けたそうです。 ただ、初めていく釣り場ということもあり、 道に迷ってしま... 続きをみる

  • 貧者の一灯・一考編

    ※ 迷惑は助け合いにつながる 「死は痛々しいもの。その部分を隠して、 家で死ぬのを美化してはいけないよ」 私たちは鳥取市の「野の花診療所」院長、 徳永進医師(71)の言葉に、はっとさせられた。 徳永医師は訪問診療で、患者が自宅で 安らかな死を迎えられるよう、力を尽くしてきた。 その一方で、容体が急... 続きをみる

  • 貧者の一灯・歴史への訪問

         二人はとても上品で、特に女の人は絵に かいたように美しく、名前を松子(まつこ)と いったそうです。 ところがこの二人、とても世間知らずな上、 お金の使い方が下手でした。 ですから大神宮へのお参りをすませての 帰り道、お金が足りなくなってしまったのです。 これを知った宿屋の主人が、二人を気... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・THEライフ

       専業主婦の会田紗香(さやか仮名・43歳)。 彼女は、約半年前から、7歳年上の会社 経営者と不倫関係にある。 一見30代半ばかと見まがうが、実は43歳。 目や口元が三浦理恵子に似ていて、 間違いなく美人の部類に入るルックスだ。 子供は大学生の息子が1人いるとこっそり 教えてくれた。   今の不... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・番外編

       「安らかに」は幻想 世界で最も高齢化が進む日本で、 私たちは老いや死をどう受け止めていけば よいのか。 識者の言葉から、やがて訪れる「多死社会」 への向き合い方を探る。 戦中、戦後を通して人と死を見つめてきた 作家、五木寛之さんに聞いた。 高齢化が騒がれているけれども、その後に、 650万人... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・漢の韓信シリーズ

        第二章:呉の興隆  算すくなきは勝たず 「どうしたのですか」  紅花は奮揚の腕を抱え、 支えた。そのひたむきさに溢れる眼に、奮揚は 現実に引き戻された気がした。 「ああ……すまない。少し昔のことを思い 出してしまった。… …その殺された暗殺犯というのは、おそらく 私とともに費無忌を襲撃した... 続きをみる

  • 貧者の一灯・妄想物語

       兵庫県の中東部、丹波市と隣の篠山市から なる丹波地域の人口は、約11万6千人。 3つの基幹病院があり、7人の小児科医が 働いていた。 3病院で小児科輪番制をしき、夜間救急 外来を分担していた。 医師不足と経費削減のあおりを受け、 1つの病院の小児科がつぶれた。 もう1つの病院も、小児科医が1... 続きをみる

  • 貧者の一灯・一考編

         メンタルコーチのアニキは、夢を叶えるため会社 を辞めましたが、収入は月4万円。 それが16ヶ月間も続きました。 そんなある日、彼はドアをノックしたことが きっかけで人生が変わり始めます。 勇気を出して一歩を踏み出してみる。 それだけで見える世界は変わって くるのです。 (2013年)は伊... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・歴史への訪問

         寺には和尚(おしょう)さんと小僧(こぞう) さんのほかに、年老いた一匹のネコしか いません。 お参りに来る人もめったにいないため、 和尚さんと小僧さんはひまさえあれば ネコをかわいがっていました。 ある時、信州(しんしゅう(長野県)の知り 合いから法事(ほうじ)の手伝いに来てくれ と頼ま... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・THEライフ

       専業主婦の会田紗香(さやか仮名・43歳)。 彼女は、約半年前から、7歳年上の会社 経営者と不倫関係にある。 一見30代半ばかと見まがうが、実は43歳。 目や口元が三浦理恵子に似ていて、 間違いなく美人の部類に入るルックスだ。 子供は大学生の息子が1人いるとこっそり 教えてくれた。   今の不... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・歌物語

       毎週水曜日夜9時からTBS系列で放送された 1時間ドラマ『寺内貫太郎一家―第2部』の 挿入歌。 昭和50年(1975)8月に、徳久広司の歌で レコードが発売されました。 のちに小林旭がカバーしています。 ドラマはは、第1部が昭和49年(1974) 1月16日から同10月9日まで放映され、 そ... 続きをみる

  • 貧者の一灯・特別編

        2006年のアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』は、 エンディングテーマ「ハレ晴レユカイ」が オリコンチャートの上位を席巻するなど、 まさに社会旋風を巻き起こすほどの 大ヒットになった。   朝比奈みくる役の後藤邑子さんも その一人だった。   アニメが5本、ラジオが6本、ゲームも録り ながら、週末... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・漢の韓信シリーズ

        第二章:呉の興隆  算すくなきは勝たず 「やり過ぎだ。いくらなんでも愛する人の首を 斬るなど……あまりにひどい。 君は、人としての感覚をどこかに捨て去って しまったのか」  伍子胥は、孫武を問いつめた。 その口調には、落胆が窺える。 「君の口からそのようなことを聞かされるとは 思っていなか... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・番外編

       そのおばあさんは、家族も親戚もおらず 孤独でした。 自分の悩みをある人に、こう打ち 明けました。 「自分はもう年老いていて病気で、 入院しているので、人にお世話に なりぱなし。 若い頃と違って、もう人の役に 立つことはできない。もう早く死んだ 方がいい」 それは聞いた人はこう言いました。 「... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・一考編

          多くの場合、丁寧な言葉で淡々と被告人に 話しかける裁判官。 しかし、この日の男性裁判官は前のめりに なりながら、叱責と切願が入り混じった言葉 を証言台に投げかけた。 その背景には何度も有罪判決を受けた 高齢者が窃盗を繰り返してしまう 実態があった。 勝手知ったる法廷内 5m先からの声に... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・歴史への訪問

        むかしむかし、玄象(げんしょう)という名前 のついた、すばらしいびわがありました。 このびわは宮中(きゅうちゅう)の宝物として 代々の天皇に伝えられた物で、たくさんの 宝物の中でも特別に大事にされてきたのです。 ところがある日の事、この大切なびわが なくなってしまいました。みんなで探しまし... 続きをみる

  • 貧者の一灯・THEライフ

       ここは都内某所のガスト。 入口近くの「1-5卓」は窓もなく、壁が目隠し となった“死角”に位置する。 この4人掛けの席で閉店後、性行為に ふけっていたのが、店舗の責任者である マネージャーA氏(39)とパートとして勤務 する主婦のBさん(37)である。 そのファミリーレストランは1階が駐車場... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・特別編

        2006年のアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』は、 エンディングテーマ「ハレ晴レユカイ」が オリコンチャートの上位を席巻するなど、 まさに社会旋風を巻き起こすほどの 大ヒットになった。   キャラクターを演じた一人一人がスターダム を駆け上がっていく。 朝比奈みくる役の後藤邑子さんも その一人だっ... 続きをみる

  • 貧者の一灯・妄想物語

        私の祖母の生まれ故郷は、本州から少し 離れた離島で、そこで畜産や農業を営ん でいたと言います。 主に牛や鶏といった家畜を飼っており、 市場で売却して生計をたてていました。 私は祖母との会話が好きで、よく話を していました。 その中でも印象的だったのが、なぜ祖母 が鶏肉を嫌いになったのか、と... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・一考編

          ●「人間は弱い者である。  たとえ幾多の才があっても、大きな意欲が  あっても、『ダメな奴』と言われればたちまち  しぼんでしまう。  逆に、才がなくても気力がなくても、  相手の一言によって生きる力を  与えられる」:『忘れえぬ言葉』 ●「何十億の人に、かけがえのない  存在だと言っ... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・歴史への訪問

        ある夜の事、あこや姫が琴を弾いていると、 ♪ピーヒャララ と、どこかからか素晴らしい 笛の音が聞こえてきました。   あこや姫がその笛の音色に聞き惚れて、 思わず琴の手を止めると、その笛の主で ある若者が姿を現して、こう言いました。 「私は、名取の左衛門太郎という者です。 あなたの琴の音に... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・特別編

        “小森のおばちゃま”との出会い 高校時代に演劇に出会ったそうですね。 後藤邑子さん(以下、後藤) はじめは 同級生に連れられて演劇部に行きました。 先輩から「後藤ちゃんうまい」「おもしろい」 と褒められて、「もうちょっとやってみようかな」 と続けていくうちに、のめりこんでいました。 自分じ... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・漢の韓信シリーズ

        第二章:呉の興隆  兵法家 五 宮中の百八十名の美女たちが庭へ 連れてこられた。 孫武はこれを仮想の兵士に見立て、 二つの隊にわけた。 そして特に闔閭の寵愛の深い二人を それぞれの隊長に任じたうえで、全員に 鉾ほこを持たせた。 孫武は彼女たちに問いかける。 「お前たちは皆、自分の胸と左右の... 続きをみる

  • 貧者の一灯・妄想物語

        私が小学生だった時、母方のおじいちゃん が緊急入院してしまいました。 私と弟と父母の家族総出で病院へ 駆けつけると、おじいちゃんはベッドで 酸素呼吸器を付け、話かけても全く 反応がありません。 それは小学生の私ですら、もうおじいちゃん は助からないのではないかと思ってしまう 状態でした。 ... 続きをみる

  • 貧者の一灯・一考編

      「舞妓は“子ども”なので『わからしまへん』 と返すしかない」 「未成年への飲酒の強要や、 セクハラに対して声を上げることで 花街を変えたい。 その気持ちは舞妓時代から ありました。 でも花街の誰かに相談しても 『大変やな。でもこういうもんやから、 あんたが我慢しよし』と言われて 終わってしまう... 続きをみる

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