貧者の一灯 ブログ

信じれば真実・疑えば妄想

2022年8月のブログ記事

  • 貧者の一灯・歌物語

       昭和44年(1969)4月にビクターから発売。 森進一の最大のヒットで、シングル盤を 250万枚以上売ったといわれます。 同年の日本レコード大賞の最優秀 歌唱賞と日本有線大賞を受賞しました。   雑誌『平凡』が公募して最優秀賞を 受けた歌詞に、なかにし礼が補作 したもの。 各聯の末尾に港町名... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・特別編

        8畳に川の字で寝ていた「三婆」 加藤:今年は、美空ひばりの生誕 85周年。亡くなってから33年になります。 お袋は明るい人でしたから、湿っぽく ならない話題で、付き人だったお二人 と一緒に思い出を語りたいと思います。 関口範子さん(82)は昭和36年から、 ひばりさんが亡くなるまで28年に... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・漢の韓信

        魚腸剣の秘策 草地を駆け抜ける馬に引かれた戦車群に 導かれ、歩兵たちは長柄の矛を持ち、我先 にと走った。 このようなとき、なかなか怖じ気づいて逃げ 出そうとする者はいない。 誰もが逃げるより戦う方が生き残る確率が 高いと考えているからだ。敵を倒して生き 残る確率は五割。 二人目の敵にも勝ち... 続きをみる

  • 貧者の一灯・妄想劇場

        私は中学生の時、A県にある空襲の跡地を 母親と訪問しました。 そこは第二次大戦終結の8月15日、 アメリカ軍によって最後の空襲を受けた 場所です。 私はこの出来事を中学校の宿題の作文 で題材にするため、取材をしようと思い ついたのです。 お寺の住職さんに案内をして頂き、 境内にある墓地へ向... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・一考編

         死を待つセミは何を見る セミの死体が、道路に落ちている。 セミは必ず上を向いて死ぬ。 昆虫は硬直すると脚が縮まり関節が 曲がる。そのため、地面に体を支えて いることができなくなり、ひっくり返って しまうのだ。 死んだかと思ってつついてみると、 いきなり翅(はね)をばたつかせて みたりする... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・歴史への訪問

    旅の途中の弘法大師が、川で洗濯を している美しい娘に出会いました。   娘は大師ににっこり微笑むと、 「お坊さま、こんにちは」 と、頭を下げました。 「はい、こんにちは」   大師も頭を下げると、ふと小さな声で、 「可愛らしい娘さんじゃが、おしい事に、 寿命はあと三年か」 と、一人言を言った ので... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・THEライフ

        コインロッカーで発見 2018年の1月、歌舞伎町にあるマンガ喫茶の 一室で、25歳の風俗嬢が赤ん坊を産み落とした。 彼女は119番することなく、その赤ん坊を 自らの手で口を塞いで殺害。 その後、しばらくマンガ喫茶に放置した後、 ラブホテル街にあるコインロッカーに遺棄。 出産から約3カ月後の... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・特別編

        いまも日本に蔓延る違法薬物。なかでも覚醒剤は 高額で取引され、その利益の一部はヤクザのもと へと流れ込んでいる。 ワタナベゲンの正体   1935年。韓国で生まれた渡辺は、終戦で 引き揚げた後、慶応高校卒業、慶応大学 法学部へと進学した。 クラスメイトだった昭和の大俳優・石原裕次郎 が中退... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・漢の韓信

         魚腸剣の秘策 子仲は内心の戸惑いを意識せざるを 得なかった。 「具体的には、なにを……」 「……宴の席で、王には魚の料理を供しよう と思っている。 その魚料理を運ぶのが、君の役目だ」 「運ぶだけですか」 「いや」 「しつこいようですが……では、 いったいなにを……」 「あらかじめ魚の腹の... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・妄想物語

        私の両親はウインタースポーツが好きな事から、 幼い頃からしばしばスキーへ連れて行って もらっていました。 子供の頃の旅行の記憶なので、すごく楽しい 思い出が多いです。 ただ1つだけ、毎回どうしても慣れない怖い ことがありました。それは夜の宿です。 どのスキー場にも宿泊施設の1つや2つ、 普... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・一考編

         コインロッカーで発見 2018年の1月、歌舞伎町にあるマンガ喫茶の 一室で、25歳の風俗嬢が赤ん坊を産み落とした。 彼女は119番することなく、その赤ん坊を 自らの手で口を塞いで殺害。 その後、しばらくマンガ喫茶に放置した後、 ラブホテル街にあるコインロッカーに遺棄。 出産から約3カ月後... 続きをみる

  • 貧者の一灯・歴史への訪問

    むかしむかし、ある長者の家に、とても気立て が良く、美しい娘がいました。 娘はみんなに可愛がられて育ちましたが、 でも新しいお母さんがやって来てから娘の 運命が変わりました。 新しいお母さんにはみにくい娘がいた為、 自分の娘よりもはるかにきれいな娘が 憎かったのです。 そこで新しいお母さんは、美し... 続きをみる

  • 貧者の一灯・THEライフ

        老老介護のはてに、悲惨な事件に発展して しまうケースは後を絶たない。 77歳の元看護師・日出美(仮名)が起こした 事件、彼女は夫の勉を施設に預けるべき だっただろう。 だが、元看護師の自分がなんとかするのだ という責任感から、なかなかその決断に踏み 切ることができなかった。 2階に暮らす長... 続きをみる

  • 貧者の一灯・歌物語

       花岡優平さん (作曲家、シンガーソングライター/70歳) 秋元順子が歌うヒット曲「愛のままで…」は 今も中高年に大人気。 作詞&作曲を手がけたのは今月古希を 迎えたばかりの花岡優平さんだ。 グループサウンズ全盛の中学時代に聴いた ザ・カーナビーツの「好きさ好きさ好きさ」が 音楽への扉を開いた... 続きをみる

  • 貧者の一灯・特別編

        虹の橋に旅立った数か月後、 看取った飼い主も安らかに逝った … 愛犬との同伴入居第1号として、 田中久夫さん(仮名、90歳代男性)と ダルメシアンのアミちゃんが入居したのは、 2012年の秋のことでした。 アミちゃんを置いていけない、ということ を理由に老人ホーム入居を拒んでいた 田中さん... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・漢の韓信

         魚腸剣の秘策 「呉が出兵したと?」奮揚は、事態が風雲 告げていることを実感した。 呉との国境から遠く離れたこの申の地にも 使者が往来し、包胥の屋敷の扉を激しく叩いた。 「急いで事態に対応せねばならぬ。 応戦するのだ」包胥は奮揚にそう告げると、 そそくさと身支度を始めた。 郢に急行し、軍を... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・妄想物語

        10年以上前の話です。 当時、私は実家暮らしをしていました。 小学生の頃からずっと住んでいる、 住み慣れた一戸建ての家です。 腰を悪くして休職していた私は、 1日の大半を2階の自分の部屋で 過ごしていました。 そんなある日の昼下がり、いつものように 部屋で休んでいると、玄関のドアが開いた ... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・一考編

        村と村、或いは人里と神域、或いは 鬼のいる場所などの境界に置かれ、 境を示していました。 ある旅人がたまたまこの村に紛れ込んで 山の中で幣(ぬさ)に出会うと、その旅人は その先に行くことができませんでした。 鉄条網のようにトゲもなく壁のように 聳えてもいないのですが、日本人は 決してこの幣... 続きをみる

  • 貧者の一灯・歴史への訪問

    むかしむかし、琵琶湖(びわこ)の北部にある 竹生島(ちくぶしま)の弁天さまは、美しい満月 の晩になると琵琶湖の魚たちを集めて歌と踊り の会を開いていました。   弁天さまのかなでる琵琶の音に合わせて 上手に歌ったり踊ったりした魚には、 素晴らしいごほうびが出るのです。   さて、一番最初に現れたア... 続きをみる

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  • 貧者の一灯・THEライフ

        祖母と私がお互いの存在に圧迫され、 がんじがらめになっていたのはもう 40年以上も前の事なのに、今もまだ、 小さな針が時折私の心をチクリと指す。 あの頃のことでよく思い出すのは、 祖母の炊いてくれた白いご飯。 お店をやっていた時の癖で、 祖母はいつもたくさんのご飯を炊く。 二人ではなかなか... 続きをみる

  • 貧者の一灯・歌物語

        静かに心に染みこんでくる反戦歌です。   出だしは普通のフォークソングのようですが、 1番の終わりから2番へ、 さらに最後のフレーズへと進むにつれて、 反戦・非核の思いがどんどん盛り上がってきます。 「八月六日の朝」「人間のいのち」と いう言葉が重く胸に響きます。 これが"歌謡曲の女王"美... 続きをみる

  • 貧者の一灯・特別編

        今日は、長崎市に原爆が投下された日です。 己のごとく人を愛する 長崎の原子爆弾が落とされた場所のすぐ近くに、 如己堂という小さな家がいまもあります。 如己堂(にょこどう) とは、 己の如く隣人を愛せよ”という意味 如己堂とこの家に住んでいた永井隆博士 は意外に外国でも知られているのです。 ... 続きをみる

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